2月にあった不登校支援教室での面談で、
先生からこんな話を聞いた。
最近の息子は少し落ち着きがなく、大人の気を引きたがること。でも、大人が話をしっかり聞いてあげると少し落ち着くこと。
先生方でも共有して、意識して話を聞くようにしてくださっているそうだ。
それを聞いて、「あぁ…」と思った。
私は子どもの話を聞くことに、ものすごく苦手意識があって、抵抗感…いやむしろ拒否反応に近いものがあった。
だから、ちゃんと話を聞いてあげられていなかったと思う。それに、私が一人と話し出すと、もう一人が割り込んでくることも多くて、それも息子にとってはストレスになっていたのかもしれない。
そんなこともあって、次の面談までの1ヶ月間『子ども達の話をよく聞く。』ことを、テーマにすることにした。
早速その日から、話を聞くようにしてみた。
とにかくよく喋る息子は、料理をしている最中に話が始まり…ごはんを食べて、お風呂に入るまで2時間近く喋り続けていた。笑(ちなみに、息子の話はほぼゲームの話だ。笑)
私は頭がいっぱいになって、どんどん焦ってきて、料理も食事も上の空。しまいには頭が痛くなってきて…早速、後悔をした。笑
私は昔から、「真面目すぎる。」「もっと力を抜いて。」と言われることが多かった。
でも、『力を抜く』がわからない。
「よし!力を抜くぞ!」と意気込んで、余計に力が入る。もはや鉄板ネタだ。笑
だから今回も、『ちゃんと聞かずに、うまく聞き流す』ことができれば上手くいくはずだと思っていた。……そして気づけば、ネットでその方法を調べまくっていた。
(もう既に力が入っている。笑)
ちょうど運動不足も兼ねて、息子と散歩をするようになっていたので、その時間は息子の話をたっぷり聞く時間になった。
同時に、『どうやって聞き流すか』の訓練場にもなっていた。
……が、どうしても聞き流せない。笑
息子の言葉で頭がいっぱいになって、ぐるぐるしてくる。「なんでや!なんで聞き流されへんねや!」と、思いながら数日が経った頃…ふと、
「ゲームのことちょっと…知ってみたいかも」と興味が湧いて、息子に質問してみた。
最初はよくわからなかったけれど、メモを取りながら聞いていく内に、少しずつ理解できた。
その瞬間、「よく分からない話」が一気に「分かる話」になったような、点と点が繋がる、あの感覚になった。
それからというもの、息子が何を言っているのか、少しずつ分かるようになってきた。
まさに、ムスカの「読める!読めるぞ!」状態で、話を聞くだけでなく、話し合うことができるようになり、息子と話すことが楽しくなってきた。
メモを取りながら聞いたり、気になるところをそのまま質問してみたり。息子も嬉しそうに、それに答えて教えてくれた。
最初はまったく分からなかったゲームのことも、少しずつ分かるようになって、息子との散歩時間は、『スプラトゥーンの作戦会議』の時間になった。
「かか!作戦会議しに行こう!」と、息子の方から散歩に誘ってくれるようにもなった。
今や私は、すっかり息子の応援団長だ。笑
(どうしたらゲームを敵対視せずにウェルカムできるのだろう…と何ヶ月も悩んでいたことも、まさかの糸口から解決した。笑)
ゲームの話だけじゃなく、少しずついろんな話もするようになって、息子の思考の癖や、物の見方、どんなふうに世界を見ているのかが、少しずつ見えるようになってきた。
息子も、本音や感情をぽろっと出すことが増えてきて、抑えていたものを少しずつ外に出せるようになってきた気がする。
私に対する信頼も、少しずつ少しずつ育ってきているのかもしれない。
…これって、まさにお茶会そのものじゃないか、と思った。
こうしたやりとりを重ねるうちに、娘の話も自然と聞けるようになっていて、「子どもの話が聞けない私」というセルフイメージは、いつの間にかなくなっていた。
今ではむしろ、子どもの話を聞くのが愉しい。
そこから見えてくるものを観察したり、考えたりしながら、息子や娘という一人の生きものを知っていく時間が、愉しくて仕方ない。笑
(これが、発達特性から理解しようとする気持ちや、発達検査への関心が薄れていったことにも繋がっている。)
そして同時に、『力が抜けないクソ真面目な自分』という、自分の一面も許せた気がする。
私はずっと、そんな自分のせいで苦しくなると思って責めてきた。そこが変われたら、子どもとの関わりも、いろんなことも、もっと上手くやれて、楽になる気がしていた。
けど、そうじゃなかったんじゃないかと思う。
私はむしろ、全力で、クソ真面目に向き合いたかったんだと思う。
その人が本当は何を言おうとしているのか、
その奥にあるものを、ちゃんと聴きたかった。
ただ、それがどこでも、何にでも、誰にでも、になってしまうのは、さすがにしんどい。笑
だからきっと、そのあたりの力の使い方や調整は、これから少しずつ上手くなっていくんだろう。それも含めて愉しみにしておこうと思う。
#私はわたしとわたしする

/ 𝟤𝟢𝟤𝟨𝟢𝟦𝟢𝟨
ことごと紡ぐ、

